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04.18.17:31 [PR] |
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11.05.00:58 息子へ・・・ |
息子へ
中学時代、君は覚えているだろうか・・
雨の降る試合のグランドで、父さんはベンチで野球のスコアーを付け、
選手に気を使い、雨に濡れて身体を冷やすなよと、指導をしていた中で・・
ベンチの端っこで濡れながら控え、ファールになった硬式野球ボールを
走って取りに行き、バットを振る訳でも無く、守備につく訳でも無く
それでも必死に濡れたボールをタオルで拭いていた事、父さんは見ていたよ・・
君はずっとレギュラーになれず、一度も公式戦に先発する訳でも無い、
ただ、父さんは父兄のマネージャー・・監督が気を使って、少しだけだけど、
関係の無い試合では、代打で出ていた事を覚えているかい・・・?
それは、君の影の努力と、父さんの影の努力が認められたって事・・
そんな父さんも、今は会社が破綻して以来、一人ぼっちでいる。
社会のベンチ横で雨に濡れながら・・・
父さんに、次の仕事が見つかるかどうかは、本当のところ分からない・・
既に8年が経過して、今は君には子供が3人も出来て、目一杯な筈、
厳しい社会だけど、必死で暮らす君に迷惑は掛けられない、・・・
父さんはずっと孤独だけど、父さんを見て、努力を認めてくれる
そんな優しい人は傍にいない・・・
だけど、必ず、父さんは立ち上がる、それが父さんに与えられた試練・・
嘘も悪も必要は無い・・真実一路、いつかきっと・・・いつか自分自身の人生に
誇れるその日が来るまで、父さんは頑張る、だから君も頑張れ!
父さんより
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